<さまざまな遺伝>
私たちは、さまざまな体質が遺伝的に受け継がれるということはよく目にし、耳にしますよね。
例えば、
- 皮膚の色
- 胃腸
- 高血圧の体質
- 糖尿病の体質
などなど……。
今では遺伝子診断によってさまざまな病気の発症確率が得られる時代です。
生まれる前から、病気や障がいの有無まで診断できる時代です。
では……。イボはどうでしょうか。首に突如として出てくる茶色く小さい「首イボ」。
首イボは遺伝してしまうのか、見ていきましょう。
<遺伝する要素とは?>
まず、親から子、孫へと遺伝する要素・要因にはどのようなものがあるのでしょうか?
①肌の色
これは、ほぼ確実に遺伝的影響を受けます。
人種の違いにも当然かかわってきますが、同じ人種でも両親がより色白の場合は、その子も色白の可能性が高まります。
②顔つき、顔のパーツ
これは両親のそれぞれの要素を受け継ぐこととなります。
例えば目の大きさ、一重か二重かは遺伝的要素が強いです。
鼻の高さも同様に両親の遺伝子を強く受け継ぐ傾向があります。
歯並びも、顎の大きさが遺伝で決まるため、顎が小さい要素を持つ両親の間に生まれた子は、小さい顎のために歯並びが乱れてしまうことがあります。
③毛髪の量
いわゆる「ハゲ」も遺伝の影響を受けることが明らかです。
両親の親族、祖父母の親族のほとんどが豊かな毛髪量であれば、その人も毛髪量は多い状態でしょうし、
逆にハゲている方が多ければ、自らもハゲてしまう可能性が一気に高くなります。
現在、抜け毛治療なるものも存在しており、環境が整えば改善することもありますが、遺伝によって毛髪量が決まることは明白です。
④体臭
体臭は遺伝がかなりかかわってきます。
それは、汗などに含まれる分泌物の成分に、遺伝的影響があるからです。
特に「ワキガ」と呼ばれる原因のアポクリン腺の量は遺伝子によって先天的に決まるため、体臭が強い家系であれば、確実に受け継ぐことになります。
⑤酒に強いかどうか
アルコールを分解してくれる酵素がどれだけ持っているかは、遺伝の要素が多分にあります。
体質的にお酒が飲めない人は、家族のなかにも少なからずいることでしょう。
⑥高血圧・糖尿病
病気には、遺伝的要素があるものが多いですが、高血圧と糖尿病はその傾向が強いと言われています。
両親に高血圧の症状がある場合、その間の子は50%の確率で高血圧になると言われています。
糖尿病も、両親とも糖尿病患者の場合、その子どもは65歳までに40~50%の確率で発症すると言われています。
⑦アトピー性皮膚炎
アレルギーや免疫機能に異常が起こることで発症しますが、両親ともアトピーだと、50%の確率で子どもにも遺伝するようです。
100%ではありませんが、やはり遺伝は強いですね。
<首イボの二大要因>
では、これらを見たうえで、「首イボ」は遺伝するのでしょうか。
まず、首イボが発生する二大要因を見ていきましょう。
①ウイルス性によるもの(尋常性疣贅(ゆうぜい))
ヒトパピローマウイルス(HPV)によって首イボが発生することがあります。
この場合は、首に傷口などがあって傷んでいる場合に感染した可能性があります。
②加齢によるもの(老人性疣贅(ゆうぜい)
加齢に伴って首イボが発生することがあります。
この場合は、加齢による肌の状態の乱れによるものと言われます。
<首イボは遺伝するのか?>
①ウイルス性の首イボは?
それでは、自分の親に首イボがたくさんできていた場合、自分にもそれは遺伝するのでしょうか?
ウイルス性に関して言うならば、HPVについては、感染のしやすさが遺伝することは考えにくいと思われます。
もし、同じような症状が出たとすれば、それは同じタイミングで親子双方に何かしら首が傷んでいたために感染して首イボが発生したと考えられます。
例えば、親子でタオルなどを使いまわしたり、ケア用品の使いまわしをした場合は、ウイルスが同時期に感染する可能性が高まります。
②加齢による首イボは?
では、加齢による首イボはどうでしょうか?
実は、加齢による場合は肌の状態が非常に重要となってきます。
肌の状態、例えば乾燥肌・オイリー肌、保水力やターンオーバーなどは遺伝的要素を受けることがあります。
つまり、両親・兄弟姉妹に肌の弱い人が多ければ、その人も肌が弱いことが多いです。
紫外線に強い・弱いというのも、これに含まれます。
先ほどのアトピーのような皮膚疾患も、遺伝の影響を受けることを考えれば、自然なことですよね。
また、汗の成分も遺伝の影響が強いというのは、先に説明した通りです。
汗をかく人・かかない人も遺伝・体質によるものですからね。
これらを踏まえて、加齢による首イボは遺伝するのでしょうか!?
その答えは、「ないとは言い切れないが、必ず遺伝するとは限らない」です。
実は、首イボは医学的に遺伝するということは検証されていないのです。
逆に言えば、肌や汗などの性質が遺伝するのであれば、それに対して策を講じていけばよいのです。
そうすれば、首イボが発生する可能性を低くすることができます。
③生まれつきのイボは?
稀に生まれつき首イボがある場合があります。やはりそういった時は遺伝が原因となります。
生まれつきイボの場合はほとんどが良性的なイボなので放置していて大丈夫です。
しかし、痛みや出血があるようでしたらすぐに病院へ行きましょう。
<首イボへの対処法>
ウイルス性に関して言えば、感染しないように肌を清潔に保ち、傷まないようにすることが大切ですね。
加齢による首イボはについては、以下の点に気を付けましょう。
①保湿・保水をする
乾燥が、肌を傷める原因となり、それが首イボを引き起こすことがあります。
特に慢性的に乾燥していて、肌がカサカサして傷んでいる場合は要注意です。
また、乾燥は次のような状態にもつながり、首イボの引き金となっていきます。
保湿クリームなどを使って乾燥しないようにケアしましょう。

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②摩擦・刺激を防ぐ
首に絶えず摩擦があって肌を傷めると、首イボの原因となってしまいます。
乾燥してかゆくて首をかきむしってしまうと、よくありません。
市販のかゆみ止めのクリームなどを塗っていくことが大切です。
また、女性は同じネックレスなどを毎日つけてしまうこともありますが、実は首回りを常に摩擦・刺激してしまっているのにお気づきですか。
まして、ネックレスを毎日綺麗に洗うということは少ないので、次第にネックレスについた汚れ・細菌などが傷んだ首に影響を及ぼし、首イボになってしまうということがあります。
③紫外線対策を!
紫外線を浴びてしまうような場合は、UVケアが必須です。
日焼け止めクリームなどで対策をして首周りのケアをしましょう。
また、帰宅後はしっかりそのクリームの成分を洗い落として肌のケアをしましょう。
紫外線対策の一環として、スカーフなどを巻いて外出するのもオシャレになっていいですよ。
<首イボは遺伝しにくい!>
これらのケアをしっかりと行えば、年を重ねても肌のバランスが崩れることはなく、首イボが発生することも少なくなります。
実際に、親子で見たときに子どもの方が首イボが多く、親の方が綺麗な首筋をしている方々が多く見受けられます。
むしろ、首イボは遺伝よりも、その人の生活習慣が関係してくると考えられています。
そして、自分の体質としっかり向き合ってケアをすることが重要です。
肌の体質などは、確かに遺伝すると思いますが、それに対して自分で意識してスキンケアを行うことが、首イボの発生をおさえ、綺麗な首筋のままで過ごすことができます。
- 「親が首イボ多いから」
- 「きっと首イボは遺伝する…」
と悩む前に、スキンケアをして、首イボの発生要因を少なくしていきましょう!