首は顔とつながっているため、人に与える印象が大きい部位です。
日焼けやシワも気になるところですが、「首イボ」ができてしまうと、さらに気になってしまいますよね。
いずれなくなるとわかれば、しばらく放置して様子見る方法もありますが、それでも「首」という大事な部位にイボがあれば、気になって仕方ないものです。
ましてやかゆみや痛みを伴ってしまえば、放置していいのかどうさえも、迷うことになるでしょう。
特にかゆみを伴うイボができた場合は、他のイボとは異なる対処が必要となってきます。
【首イボの種類】
首にできるイボには、主に下記のような種類があります。
- アクロコルドン
- スキンタッグ
- 老人性疣贅
大きさや形の特徴によって、いずれかのイボのタイプに分類されますが、首にできるイボのほとんどが良性の腫瘍であり、老人性疣贅です。
老人性疣贅とは
皮膚の老化が原因で発症するため、「脂漏性角化症」と呼ばれることもあり、10代や20代ではあまり発症することがないイボです。
ウィルスが原因となって発症するイボとは違い、第三者に感染することがありません。
【かゆい首イボの原因①】
首にできるイボは、かゆみや痛みを伴わないことが特徴でもありますが、時としてかゆみを感じるイボもあります。
≪外的刺激≫
摩擦
かゆみを感じる原因の1つとして挙げられるのが「外的刺激」です。
衣類を着用する際に、衣類が接触することで擦れてしまったり、身に着けているアクセサリーがイボに当たって刺激を受けたりしてしまいます。
また、首は顔と同様に外気にさらされることが多い部位です。
外に出れば紫外線の影響を受けてしまうため、浴びた紫外線も刺激となってしまいます。
これら外部のものとの接触が刺激となり、かゆみが生じてしまうのです。
金属アレルギー
金属アレルギーなどのアレルギーを持っている場合、首イボにアクセサリーなどの金属類が接触することで、金属アレルギーを発症することがあります。
金属アレルギーを併発してしまうことで首イボの症状を悪化させ、かゆみが生じるのです。
【かゆい首イボの原因②】
≪その他の病気≫
強いかゆみを伴う際には、注意が必要です。
皮膚そのものに原因があるわけではなく、内臓疾患などの重篤な症状が原因となり、首イボができることもあります。
強いかゆみがいつまでも続いたり、痛みを感じるような時には早急に皮膚科で診察を受けなくてはいけません。
また、一見首イボのように見えても炎症などを引き起こしているその他の皮膚疾患の可能性もあります。
【かゆい首イボの対処法】
首イボがかゆみを伴う時には放置せず、何らかの対処法を取る必要があります。
≪保湿する≫
首イボにかゆみを感じてしまう時は、まずは保湿することを心がけます。
あらゆる刺激が加わり、乾燥することでかゆみを感じてしまうこともあるため、まずは首イボが乾燥しないように保湿を心がけます。
≪刺激を避ける≫
首はいろいろなものから刺激を受けやすい部位です。
できる限り衣類などによる摩擦を避け、アクセサリー類の使用は控えるようにしましょう。
紫外線による刺激を避けるためにも、外出時には首が日焼けしないような心がけが重要です。
≪首イボクリームを使用≫
もし首にイボができてしまったら、市販の首イボクリームを使用してみるのも一つの手です。
様々な首イボクリームがありますが、その中でもおすすめなのが『わらびはだ』です。
有効成分としてアロエベラエキス・へちまエキスなど沖縄の恵みがたくさん含まれています。
【病院での対処法】
首イボのかゆみが長引く時は、何よりも皮膚科を受診して診察を受けることが大事です。
その他の病気が原因でないことがわかれば、放置して様子を見ることもありますが、皮膚科では、治療方法として主に下記のような処置方法が取られています。
≪液体窒素治療≫
液体窒素治療とは、液体窒素で患部を冷やし、軽く火傷を負ったような状態にしてイボを除去する方法です。
冷却後にできるかさぶたの状態を何度も繰り返しながら、徐々に取り除いていきます。
≪レーザー≫
レーザーによる特殊な光を照射し、患部を焼きながら治療する方法です。
効果を発揮させるためにも、治療前後の日焼けは厳禁となっています。
効率よく首イボを治療できる方法ですが、費用が少々高い点がデメリットです。
≪はさみ≫
医療用のはさみで、簡単に切り取って除去する方法です。
イボの大きさが小さければ小さいほど、出血や痛みを抑えることができるうえに、簡単にできる処置方法でもあります。
【かゆい首イボについてのまとめ】
首イボはただでさえできてしまうと、ショックが大きいものですが、かゆみを伴えば不安まで感じてしまいます。
強いかゆみを感じる時には、単なる首イボではなく、重篤な病気が隠れている可能性もゼロではないため、まずは皮膚科で診察を受けることが必要不可欠です。
自己判断によって自分ではさみで切り取ったりしてしまうと、細菌が侵入し、化膿したり炎症を起こしたりすることも充分にあります。
無理に処置せず、自宅でできる保湿などを心がけながら皮膚科に行った上で、目的に合った適切な治療方法を選択することが何よりも大事です。